2012年11月14日水曜日

第37期名人戦

挑戦者決定リーグは、最終一斉対局の結果、井山裕太と羽根直樹がともに勝ち、7勝1敗でプレーオフ。先日、井山が羽根から碁聖位を奪取したばかり(今期のリーグ戦でも井山が勝利)でしたが、ここは羽根が踏ん張って、初の名人位挑戦権を勝ち取った。

山下名人の力強い攻めに真っ向勝負したいと語っていた羽根挑戦者。第1局はその通りの展開で、名人の勝利。

2-2からの第5局は名人勝利、そして第6局は挑戦者勝利で、最終第7局へ。握りなおして羽根挑戦者の先番。1日目を終えて、中央の黒に対して攻める気配の名人だが、それほど厳しくはなさそうに見えて、黒の実利が勝っているかと思っていた。しかし、まさに豪腕炸裂。シノギを得意とする挑戦者から見事に攻めながら稼いで、138手の短手数での中押し勝ち。名人初防衛となりました。

山下名人は、今年本因坊を失い、タイトルは名人位のみだった。他の棋戦でも挑戦者になれておらず、不調の中での防衛でした。

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