「青空の卵」 坂木司。主人公の坂木司と、友人の鳥井真一が様々なミステリーを解明していく短編集。鳥井くんは引きこもりのプログラマーだが、素晴らしい洞察力を持っている。彼らが直面する謎はどれも人間関係のこじれが原因となっていて、謎解きがされるにつれて、それがほぐされていくのが、何ともやさしく良い感じである。
作者は、主人公と同名で、作品のあちこちに人生観や人としての在り方などの思いがストレートに表現されている。謎解きの過程でできた人間関係は、その後も維持されます。その結果、登場人物がどんどん増えていくというおもしろい作品になっています。
文章は初々しさ満載でこっぱずかしいのと、登場人物の描写が繰り返し出てきてくどいほどですが、気楽に読むのに良いと思います。あと2冊続編があり、3部作になっているようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿